田内学さん著の「きみのお金は誰のため」を読んだ。
会話形式になっていて、とても読みやすかった。文章の構成というかイメージで言うと、犬飼ターボさん著の「チャンス」とか、アドラーの教えについて書かれた「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」みたいな。
読みやすい本であったが、何度も読まないと自分の中にあるお金のイメージや常識(になってしまっているもの)が変えられないだろうなと思うのが、読み終えてすぐの感想。
一度読んだだけでは不十分な気がしているのです。
一つのテーマについてじっくり考えないといけないなあと思うところ。
図書館で借りて読んだので、家に一冊欲しいな、と思ったり(金欠なので要検討。。笑)
ボス、と呼ばれるある男が出てきて、「お金」「社会」「愛」「何のために働くのか」と色々なテーマで会話が進みます。
印象に残ったのは、「お金の奴隷になってはいけない」という言葉。
お金はどうしてもなんだか汚いイメージがついてしまっていて。そうじゃない、と思おうとしてもなかなか蔓延った考えは取れません。
起業したい!ナリワイを持ちたい!(ナリワイについてはまたどこかで書きます)と思っている私にとって、今直面している大問題の「お金」。会社員として、職員として、雇われて働いていた時には考えなくてもお給料がもらえていたけれど、働いて直接対価をもらうっていう時に、どういう気持ちでお金に向き合えば良いのか。学ぶべきフェーズに来たんだなと思っています。
この本を読んで、ちょっとは糸口が掴めたような気がします。でも読み込まないと難しいかもな。やっぱ買うか・・。線を引いて読みたい本。
お金は、そもそも物と物を交換するところから始まっていて、与えた側の人が実際に欲しいものを手にいれるための「もの」「お返し」「ご褒美」。お茶が欲しいAさんに、お茶を持っているBさんがお茶をあげたとして、「交換」という形でAさんが持っている万年筆をBさんにあげても、Bさんは万年筆が欲しくないかもしれない。だからお金を間に挟むことで、みんなが欲しいもの、必要なものを手に取ることができる。
鉛筆一本を作るのにたくさんの人が関わっているという話もあっと言わされた。
木を切る人、黒鉛を調達する人、芯を入れる人、ここまで運んでくる人・・・色々な人が関わっている。宗教が違う人もいるし、なんなら対立している宗教の人もいるかもしれないし、各個人で見れば、馬が合わない人や喧嘩しちゃう人だっているはず。だけどみんなの働いた分が結晶となってこの鉛筆ができている。すごいよね。
ボスは「僕たち」という意識が大切だと説く。自分一人だけだと、自分さえ良ければってなるけど、「僕たち」という範囲を広げていくことが大事だと。そのためには、社会に目を向け、環境問題や平和について、自分ごととして「みんなで(僕たちで)」考えていかないといけないね。
「お金」をフラットに物として見られるように、もっと学んで自分に定着させていきたいお話でした。
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